和解に理解求める 防衛相、米次官補と会談


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シアー米国防次官補(右から2人目)と会談し、代執行訴訟の和解について説明する中谷元防衛相(左端)=7日夕、防衛省

 【東京】中谷元・防衛相は7日夕、防衛省を訪れたシアー米国防次官補(アジア・太平洋安全保障問題担当)と会談し、米軍普天間飛行場の辺野古移設計画をめぐる代執行訴訟で県と和解したことについて説明した。シアー氏は「状況を極めて検討した上で日本政府が下した決断だと承知している」などと述べ、日本側の立場に理解を示した。

 会談は冒頭のみ公開された。防衛省によると、中谷氏は会談の中でシアー氏に「普天間飛行場の返還を実現するために名護市辺野古への移設が唯一の選択肢だ」との立場を強調した。和解案については「国と県が延々と訴訟をすることで移設が膠着(こうちゃく)することを避ける」などと説明した。シアー氏は「今後も移設に向けて協力していきたい」などと述べた。会談にはキャロライン・ケネディ駐日米大使も同席した。