児童の笑顔 元気の源 浦添・宮城小でシルバー世代が学習支援 


社会
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 【浦添】浦添市の宮城小(宮國和之校長)は地域のボランティアが毎週金曜日、学校で児童の宿題を見守る「放課後子ども宿題教室」を行っている。校内のPTA研修室に続々と子どもたちが集まる。多い時は100人近くが宿題を持ち寄り、ボランティアが子どもの学びを促す。その一人・知念敏枝さん(71)は「子どもたちの喜ぶ笑顔から元気がもらえる」と話している。

 8人いるボランティアのうち、6人は仲西小・中学校の同級生。気心知れたシルバー世代で、元会社員の人もいれば幼稚園教諭だった人もおり、前職はさまざまだ。仲西小でも同様の取り組みをしており、互いに声を掛け合って2年前から宮城小でもボランティアをするようになったという。
 知念さんは「ここでは教えるというより頑張っていることを褒めつつ、会話を通して学ぶ喜びを大事にしている」と語った。比嘉進さん(71)は「子や孫が宮城小にお世話になったので、恩返しの気持ちだ」と話す。
 又吉喜代司さん(71)は「素直な子どもたちばかり。学ぶ姿勢を子どもの時からつくるのが大事だと思う」と話している。
 宮城小は「宿題教室」のほか、子どもたちの居場所づくりとして工作教室やパソコン教室などに取り組んでおり、昨年12月、地域による学校支援活動が評価され、文部科学大臣賞を受賞した。

宮城小の放課後宿題教室でボランティアをしている知念敏枝さん(中央)、又吉喜代司さん(右から2人目)、比嘉進さん(右端)ら=浦添市の宮城小学校