圧搾から黒糖作り 21家族、親子で体験 南城・玉城青少年の家


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圧搾機でサトウキビの汁を搾る親子連れ=2月21日、南城市の県立玉城青少年の家

 【南城】沖縄の基幹作物のサトウキビを使っての黒糖作り体験学習が2月21日、南城市の県立玉城青少年の家(中村正賢所長)で開かれた。親子連れ63人がキビを搾って加熱して、出来上がるまでを体験した。

 「体験の風をおこそう」と呼び掛け、年1回実施される黒糖作りは、各地から21家族が参加した。
 玄関前広場で中村所長ら職員から説明を受けた後、貨物車3台で運ばれたサトウキビを一人一人並んで圧搾機にかけていった。出てきた搾り汁を家族ごとに鍋に入れて、親子交代でかき混ぜて温め、黒糖に仕上げた。
 南部地区さとうきび生産振興対策協議会の東江定男さんが圧搾から煮詰め、完成までを約3時間かけて指導に当たった。福島県から読谷村に移住した親子4人、佐賀県から移って那覇で暮らす小学4年生の息子と母親、嘉手納町の外国人夫婦らが懸命に鍋を囲んで黒糖作りに挑んでいた。
(知花幸栄通信員)