離島タクシー8月にも値上げ 初乗り480~570円で調整


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 県内離島地区のタクシー運賃が値上げされる。消費税率引き上げによるものを除くと8年ぶりの値上げで新運賃での営業は8月中旬から実施される見込み。本島は、現在運賃改定について検討している最中で、3月中に値上げするか否かの判定が出る予定。

 11日、沖縄総合事務局が離島地区のタクシー運賃を改定すると発表した。中型車と小型車の区分を「普通車」に一本化する。
 事業者が申請した運賃改定率は8・9~24・5%で、初乗り運賃が、現在「1・2キロまで小型車430円、中型車460円」を「普通車1・2キロまで480~570円」に値上げする。加算運賃は、小型車で「365メートルごと60円」、中型車「291メートルごと70円」が、普通車「234メートル~404メートルで70~90円」となる。今後、沖縄総合事務局が原価計算し、上限運賃を決定する。
 離島地区の計43社(501台)から料金値上げの申請があった。運転手の労働条件の改善や経営基盤の立て直しを主な理由として、運賃改定を行う必要があると判定した。
 対象となるのは宮古、伊良部、石垣、竹富、西表、与那国、久米島、伊江島、伊平屋、渡嘉敷、座間味、南大東、北大東のタクシー事業者がある全離島。