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平川(コザ高)が予選トップ通過 総体に続く優勝狙う 少年男子A300メートル<かごしま国体2023>


平川(コザ高)が予選トップ通過 総体に続く優勝狙う 少年男子A300メートル<かごしま国体2023> 少年男子A300メートル予選 予選全体トップとなる33秒15でゴールする平川慧(コザ高)(屋嘉部長将撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」第7日は13日、鹿児島県内各地で行われた。陸上では宮崎県代表で出場した八重瀬町出身の池間凛斗(東風平中―小林高)が少年男子A5000メートルで13分58秒96で準優勝した。少年男子A300メートルの平川慧(コザ高)は予選で33秒15を出し、予選全体1位で、決勝進出を決めた。


 ことしの北海道総体の400メートルで短距離種目の県勢男子初となる全国総体優勝を果たした平川慧(コザ高)が、少年男子A300メートルを予選全体1位で決勝進出を決めた。「優勝するには(予選1位は)譲れなかった」と落ち着いた口調の中に気迫がこもった。

 予選の組には北海道総体400メートルの1~3位の選手がそろい、決勝進出を確実に決められるのは1位のみと、勝ち抜くには非常に厳しい状況。さらに9月に左足首を痛めており、万全にはほど遠い状態で臨んだ。

 序盤はスタートからの前傾姿勢で、けがの痛みもあって出遅れた。体を起こしてからは徐々に加速、一人一人追い抜いていった。残り50メートル辺りでトップを捕まえて逆転し、33秒15でゴールに飛び込んだ。

 300メートルは昨年のとちぎ国体では準優勝し、同年10月には国内の高校生で最速の32秒85を記録した。今大会では優勝候補に挙げられている。今季300メートルは1回しか走っていないながらも「この1本(予選)で感覚が取り戻せた」と言う。足の痛みはあるが「ほかの選手にも去年の自分にも勝って、優勝する」と順位、記録ともに更新へ意気込む。

 (屋嘉部長将)


<陸上>
(白波スタジアム)
▽100メートル予選
 「1組」 (4)平良光勇真(SFS) 10秒49=落選
▽300メートル予選
 「5組」 (1)平川慧(コザ高) 33秒15=決勝進出
▽走り幅跳び決勝 (15)兼本広士郎(普天間高) 6メートル70
▽円盤投げ決勝 (16)山城真捺(普天間高) 38メートル01
▽円盤投げ決勝 (25)オコンクオ・アイーシャ(与勝高) 26メートル93