軽便鉄道、新たな遺構 那覇バスターミナル地区


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
那覇バスターミナル地区で3月1日に新たに見つかった軽便鉄道の遺構。長方形に赤れんがが積み上げられた基礎部分が確認できる(旭橋都市再開発提供)

 昨年9月に戦前の県営鉄道(軽便鉄道)の転車台が見つかった那覇バスターミナル地区(那覇市泉崎)の工事現場で今月はじめ、新たに機関車の修理場跡の一部とみられる遺構が2カ所見つかった。それぞれ赤れんが造りの横1.5メートル縦8メートルほどの長方形で、内側に作業場のようなくぼみの跡が確認できる。

 再開発を担当する旭橋都市再開発によると、昨年9月に見つかった軽便鉄道の那覇停車場の転車台は移築保存する方針。一方、新たな遺構は、新ターミナルビルの地下部分になる箇所で見つかり、記録保存して取り壊す予定。
 那覇市文化財課によると新たな遺構は、資料などから機関車を入れる「機関庫」の場所で、車両の修理をする施設だった模様。
 新たな遺構は23日、報道各社に公開。転車台部分は26、27の両日、午前と午後の2回に分けて一般公開する。問い合わせは旭橋都市再開発(電話)098(834)9050。