【沖縄】子どもをスマートフォンや携帯電話のトラブルから守るため、沖縄市教育委員会や市PTA連合会など4団体は10日、児童生徒のスマホ使用に関する「スマホ・ケイタイルール おきっこ共同宣言」を表明した。スマホの安全安心な使い方について、親子で話し合って各家庭の使用ルール作りを呼び掛ける。
スマホや携帯電話の使用に関する自治体レベルでのルール作りは、浦添市に次いで県内2例目。同日、市役所内で共同宣言の会見が開かれ、多くの関係者が出席した。
共同宣言では「おきっこ」の頭文字から使用に関するルールをまとめた。(1)「お」親子で設定フィルタリング(2)「き」危険だよ。知らない人とのコミュニケーション(3)「つ」使うのは1日1時間以内、寝る2時間前まで(4)「こ」個人情報、悪口を書き込まない-のルール4項目を示した。
市教委は今後、小中学校の児童生徒にチラシを配布し、ネットモラルに関する授業を実施するなどして周知を図る。
狩俣智市教育長は「スマホの安全安心な使用について一定のルールを示し、親子で一緒に考える機会をつくり、意識を高めたい」と話した。
スマホの普及で子どもが性犯罪やいじめに巻き込まれ、ネット依存による学校生活への影響や健康被害のトラブルが社会問題となっている。
城間一市PTA連合会長は「子どもが巻き込まれる犯罪は多様だ。親子で一緒に学んでルールを作ってもらいたい」と話した。
共同宣言はそのほか、市校務研究会、市青少年育成市民会議の計4団体が参加している。