「抗議車両撤去指示を」 高江ヘリ着陸帯 防衛局が県に文書


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努

 米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江や国頭村安波周辺のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、沖縄防衛局は17日、建設に反対する住民らが工事車両進入阻止のため基地ゲート前に駐車している車両を撤去させるよう求める文書を県に提出した。県に対してこれまで同趣旨の要請はされてきたが、今回は行政手続法に基づく一段階踏み込んだ要求で、県には現状調査などを求めた。防衛局は4月18日までに方針を示すよう求めている。

 今回は同法36条の3の「処分等の求め」に基づく。
 県土木建築部は「これまでも道路管理者として、撤去を求める口頭指導などは行ってきている」と説明した上で「今回の求めに対しての対応方針は今後、検討していく」としている。
 沖縄防衛局は14日、同局職員が高江のN4地区、安波のN1地区のゲート前を訪れ、車両を移動させるよう文書と口頭で直接要請し、N4のゲート前2カ所に管理・警備の目的として監視カメラも設置した。
 防衛局は取材に対し「違法に車両などが放置されていて、工事車両の進入や米軍の運用に支障が生じている。県には法律に基づき適切な対応をしてもらいたい」と提出理由を説明した。