【石垣】「石垣島サンゴウィーク2016」の一環で赤土問題について考えてもらおうと、サトウキビの苗植え体験が5日、石垣市崎枝で開かれた。市民ら約70人が参加し、赤土流出を抑える畑の作り方などについて学んだ。
収穫した後にそのまま植わったサトウキビの株を育成する「株出し栽培」に取り組んでいる農家、野里正吉さん(66)が体験会場として畑を提供した。
「株出し栽培」は畑を耕さないため土がむき出しにならないことから、赤土流出を抑えることができるという。眼下に海が見渡せる畑で、参加者は足りない分を補うための苗植え体験を実践し、赤土が流れる様子を想像しながら環境保全について意識を高めたようだった。
野里さんは「赤土流出を減らすには株出しの畑が一番。農家の間でも経費が抑えられるので見直されている。多くの人や農家がこの栽培法に関心を持ってほしい」と期待した。
NPO法人石西礁湖サンゴ礁基金が主催し、ほかに海岸清掃や交流会などが開かれた。