インフルエンザ死亡率、沖縄が全国最悪 10~14年平均1・24人


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 2010~14年の人口10万人当たりのインフルエンザによる死亡率が県内は全国一高かったことが18日までに分かった。5年間の平均は1・24人で最も少ない和歌山県の0・46人の2・7倍に上っている。

 県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師が人口動態調査を基に算出した。
 死亡率の高さについて詳細な原因は不明だが、高山医師は「県内は高齢化率は低いにもかかわらず死亡率が高い。どうして重症者がいるのかを考えるべきだ」と問題提起している。
 県立中部病院に入院する高齢者は肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンを接種していないことが多いという。高山医師は「リスクの高い人を守るためにできることがあるのではないか。病院が何とかしてくれるという医療依存があるなら病床をいくら増やしても持ちこたえられない」と指摘した。