被災地へ音の懸け橋 心一つに演奏会 東北3県と那覇の子


この記事を書いた人 Avatar photo 金城 潤

 東日本大震災の被災3県と那覇市のジュニアオーケストラによるコンサート「東日本大震災から5年 響け!復興へのハーモニー~つながる未来~」(一般社団法人琉球フィルハーモニック主催)が20日、那覇市のパレット市民劇場で開かれた。岩手、宮城、福島と那覇市の子どもらが共演し、被災地への思いを温かな音色に乗せた。

心を一つに演奏する東日本大震災の被災地の子どもオーケストラと那覇ジュニアオーケストラの団員=20日、那覇市のパレット市民劇場

 コンサートは那覇ジュニアオーケストラと東北3県の子どもオーケストラが「島人ぬ宝」や「花は咲く」のほか、「青葉城恋歌」など東北メドレーを心を一つに演奏した。
 那覇ジュニアオーケストラの上原正弘団長は「5年が経過しても復旧もままならない状況が続いている。沖縄のゆいまーるの気持ちで子どもたち同士が友達となり、音楽を通じた懸け橋役になってもらいたい」と語った。
 「エル・システマジャパン 大槌子どもオーケストラ」(岩手)の友菊千翼さん(11)は「緊張したけど楽しかった」と話した。「仙台ジュニアオーケストラ」(宮城)の三上玲央さん(17)は「沖縄の人から多くのエネルギー、エールをもらった。三線を見るのも一緒に演奏するのも初めて。とても良い楽器だと思った」と振り返った。「エル・システマジャパン 相馬子どもオーケストラ」(福島)の菅野朱音さん(15)も「沖縄の人と友達になれて良かった。今度は相馬市に来てもらって一緒に演奏したい」と笑顔を見せた。