【中国時報】台北MRT空港線6度目の開業延期 システム異常4千回超


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾政府交通部(国交省)は4日、記者会見を開き、3月末に予定していた台北駅と桃園国際空港を結ぶMRT(新交通システム)空港線の開業を延期すると発表した。同線の開業延期はこれで6回目。開業は早くとも来年3月以降となる。

 台湾誌「壱周刊」によると、試験運転期間中の4カ月間に電機システムが原因と思われる異常が4千回以上発生。脱線、急ブレーキの異常作動などが頻発しており、2月26日の試験運転では電車が1330メートルにわたって停止位置から過走した。交通部は、検査の97・5%が終了しており、問題は電車のスピードやダイヤの調整にすぎないと開業を急ぐ方針を示しているが、鉄道関係者からは早期開業より安全性を優先するべきだと、慎重な対応を求める声が出ている。