米兵女性暴行に2500人抗議 辺野古集会 基地外泊禁止を要求


この記事を書いた人 志良堂 仁
米兵による女性暴行事件に抗議する緊急集会の参加者ら=21日午後3時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前(諸見里真利撮影)

 13日に那覇市で起きた米軍キャンプ・シュワブ所属の水兵による女性暴行事件を受け、平和・市民団体などでつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」は21日午後、緊急抗議集会を名護市辺野古のシュワブのゲート前で開いた。主催者が目標に掲げた千人を上回る2500人(主催者発表)が集まり、事件に抗議した。参加者は「何度も繰り返される米兵事件に県民の怒りは頂点に達している」と怒りの声を上げた。

 集会決議では被害者の人権保護と謝罪、米兵の深夜外出や飲酒を規制する「リバティー制度」の強化と全県での宿泊禁止のほか、日米地位協定の改定や沖縄からの米軍撤退を求めた。
 県民会議は沖縄平和運動センターや平和市民連絡会、県統一連、ヘリ基地反対協議会などで構成する。集会では稲嶺進名護市長や女性団体代表で「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代共同代表らが登壇した。米軍普天間飛行場の移設に伴う辺野古の新基地建設計画の断念を求める声も相次いだ。
 事件は13日、那覇市のホテルで発生した。那覇署によると、シュワブ所属の米海軍1等水兵(24)が、熟睡して抵抗できない観光客の女性に性的な暴行を加えた疑い。準強姦(ごうかん)容疑で逮捕、送検された。県議会は22日に抗議決議、意見書両案を全会一致で可決する見通し。
英文へ→Protesters numbering 2,500 request ban on US military personnel staying at lodging off base