嘉手納基地への無人機配備に抗議へ 北谷町議会 無期限配備は「負担増に他ならず」


嘉手納基地への無人機配備に抗議へ 北谷町議会 無期限配備は「負担増に他ならず」 10月に嘉手納基地に飛来した米軍の無人偵察機MQ9
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 【北谷】沖縄県の嘉手納基地に米軍の無人偵察機MQ9を配備する計画を巡り、地元の北谷町議会基地対策特別委員会(照屋正治委員長)は2日、計画に抗議し、配備計画中止を求める方針を固めた。無期限配備は基地機能強化につながるとし、「負担増に他ならず到底容認できるものではない」と計画撤回を求める。

 近く開かれる臨時会で意見書と抗議決議を提案する。配備計画に関しては嘉手納町議会に続いて2例目の抗議決議となる。

 照屋委員長は配備計画中止を求める理由として、鹿児島県の海上自衛隊鹿屋航空基地にMQ9を配備する際には住民説明会があったことや鹿屋市と九州防衛局で協定書を結んだことなどに触れ、沖縄との対応の差を強調した。

 同日、沖縄防衛局の職員が町議会を訪れ、配備計画を説明した。説明会は非公開だった。その後開かれた基地対策特別委員会で、計画に抗議し、配備中止を求めることが全会一致で決まった。一部議員からは、現在の社会情勢を鑑み、無人偵察機の必要性を理解する声もあったという。

 照屋委員長は「新たな部隊が来るのは基地機能強化につながっている。防衛局の説明では、いま常駐する偵察機は残すということだった。これは機能強化と言える」と説明した。