恒久平和、不戦誓う 座間味、住民らが祈り 米軍上陸71年


社会
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平和之塔に手を合わせ、平和を願う親子連れ=26日午前、座間味村の平和之塔

 【座間味】1945年に米軍が座間味島や慶留間島などに上陸し沖縄での地上戦が始まって71年となった26日、村民らが座間味村の平和之塔へ参拝し、恒久平和と不戦を誓った。島々では日本軍の誘導や強制などで住民が死に追い込まれる「集団自決」(強制集団死)も発生した。

 村遺族会会長の宮里正太郎さん(94)は当時、満州へ出征していた。終戦後、戻ってきた座間味について「かやぶきの家ばかりで、すっかり様変わりしていた」と思い起こす。「(71年がたったが)もうそんなになるのか。昨日、今日という気持ちだ。戦争がこれ以上起こらないことを願う」と言葉に力を込めた。
 若い世代が手を合わせる姿も見られた。広島県から移住し、村で働く西川泰広さん(34)は「若い世代として島の自然や文化、平和を受け継ぎ、残していきたい」と話した。
 宮里哲村長は「米軍の最初の上陸地として、平和を発信していくことは村の使命だ」と語った。