「戦争の時代と重なる」 落合さん、安保法批判


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安保法制の施行について「戦争の時代と重なる」と話す落合恵子さん=26日、読谷村の村文化センター

 【読谷】作家の落合恵子さんが26日、読谷村文化センターで開かれた第48回子どもの本と児童文化講座(県子どもの本研究会主催)で講演し、29日施行の安保法制について「私たちの子どもはどんな世界を生きていったらいいのか。戦争の時代と重なり、どうしようという思いだ」と批判した。米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込んだ体験に触れ「沖縄への抑圧に対して怒りがある」と話し、沖縄とともに歩む覚悟をうたった詩「沖縄の辞書」を朗読した。

 安保法制について「私も知らない戦争の時代に沖縄の人々がどれだけ苦しんできたか。賛成しようがしまいが、世の中をつくったのは私たち大人で、責任がある」と話した。
 詩の朗読で「共に歩かせてください 祈りと抵抗の時を 平和にかかわるひとつひとつが 『粛々と』切り崩されていく現在(いま) 立ちはだかるのだ わたしよ まっとうに抗うことに ためらいはいらない」と話すと、来場者は真剣な表情でうなずいた。絵本や詩への思いも語った。