【中国時報】英語での講義を新任教員義務に 台湾・国立政治大


社会
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 台湾の国立政治大学は学生の国際競争力向上のため、ことし9月の新学期から着任する新任教員に、年間2コマの講義を英語で行うことを義務付けると決めた。これに対し学内外から、国際化のはき違えで弊害が大きいと批判が出ている。

 学内からは、ドイツなど英語圏以外への留学経験者への対応や中国文学や台湾史など外国語で行うことに適さない講義が考慮されていないことや、教学方法を規定されることで、教学や学問の自由が侵害されることなどの批判が出ている。
 台湾師範大学では7年前に同様の英語による講義を開設したが、教員と学生の英語能力に限界があり、学生の学習成果が低下。2年で開講を停止した。台湾大学など他大学は英語による講義を増やす予定はないとしている。