南城、全保育所民営へ 県内11市で初、公立ゼロに


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 【南城】南城市は29日、2017年度にも市立保育所1園を認定こども園として民営化する方針を示した。既に民営化した6園を含め全て民営化される。公立保育所がなくなるのは県内11市では初めて。同日あった市子ども・子育て会議では委員からは「困窮世帯の受け皿がなくならないか」との懸念の声が上がった。

 2006年の合併時に市立保育所は7園あったが人員削減などのため07年に民営化計画を策定した。残る1園のみどり保育所(市大里字大里)の民営化理由として市は、公立にはない民営保育所への国や県の補助金で施設建設費を8分の7程度賄えることや、現在地周辺の道幅が狭く移設の必要があることなどを挙げた。
 今後は待機児童解消のため、7園とは別に0~2歳を受け入れる小規模保育所を4カ所程度設ける。みどり保育所は3歳以上を受け入れる幼稚園型または幼保連携型の認定こども園として開園する予定。