県、子の貧困対策計画 きょうスタート


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 全国平均を大幅に上回る沖縄の子どもの貧困の解消を目指す「県子どもの貧困対策計画」が1日からスタートし、県は子どもの貧困対策に本格的に取り組む。県は6月に、教育、医療、福祉の関係団体や経済、労働関係団体などを網羅する「子どもの貧困解消県民会議(仮称)」を設置し、県民運動として取り組む。

 計画は6年計画で、乳幼児期から小中学生、高校生、若者期までライフステージに応じた切れ目のない支援の充実を図る。計画終了時には、高校の中退率を2・2%から全国平均並みに引き下げるなど、34項目の目標を設定している。
 計画の始動に合わせて、1日から県青少年・子ども家庭課内に「子ども未来政策室」が設置される。室長も含め6人増員の9人体制となり体制強化が図られる。このうち2人は県教育庁からの派遣で、教育機関との連携を強化する。