外国人観光客相談13%増 OCVB多言語センター 通訳依頼が最多


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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、平良朝敬会長)が運営する外国人観光客専用の多言語コンタクトセンターへの問い合わせ(電話、インターネット電話「Skype」、メール)が増加している。2015年4月1日~16年2月末までは前年同期比13・5%増の6574件となった。本年度は約7千件の対応件数が見込まれている。増加する要因は沖縄を訪れる外国人客だけではなく、海外からの問い合わせも増加したからだ。

 問い合わせの内容は、通訳依頼が最も多く、次いで情報提供、交通機関、アクセス方法、トラブルなど。うちトラブル対応について物の置き忘れや紛失、盗難関連の問い合わせが最多だった。
 海外からの問い合わせは沖縄に旅行を予定する人が事前に沖縄の観光情報を得る目的で増加した。これまで同センターへの問い合わせ件数は対応不要な間違いなどが含まれていたが、15年度は観光を目的とした実質的な相談が増えた。
 通訳依頼者について、タクシー乗務員の利用が56%の1290件で最も多く、次いで宿泊施設が382件、外国人観光客が255件、商業施設が236件など。那覇市内からの問い合わせが最多の1414件で、次いで北部が1001件、中部が750件などとなった。同センターは10年からスタートし、14年度まで外部委託で運営されていた。15年度からOCVB内に専属チームが設置され、直接運営となった。
 外国人客が同センターに電話やメールで連絡すると、外部委託通訳事業社が問い合わせ内容を通訳し、さらにOCVBが案内する。