【石垣】観光客に石垣島の星空や地域に伝わる星空文化を案内する「石垣島・星空マイスター」が3月24日、8人誕生した。石垣市内で専門のガイド育成は初めての取り組み。8人は観光事業者らで、今後、自身の職場や市のイベントなどで星空の魅力発信のため活動していく予定だ。
石垣島の星空観光の向上を図ろうと、市観光交流協会の主催で昨年8月に育成講座が開講し25人が受講を終えた。うち8人が試験に合格し、認定証・受講修了証交付式がこの日、市商工会館で開かれた。
8人にはライセンスカードやピンバッジなどが配布され、活動が認められる。
同会の高嶺良晴会長は「同じ素材だけでは観光客は増えない。新たな魅力として星空をガイドできる人を地元で育てないといけない。マイスターの皆さんが今後先生としても人材育成に関わってほしい」と話した。
講師を務めた国立石垣島天文台の宮地竹史所長は「石垣には星空にまつわる文化が根付いている。星座だけでなく文化と一緒に感動も伝えられることが大事。石垣の魅力を語れる人になってほしい」と激励した。
受講者らは「星空ガイドへの期待は大きい。講座は勉強になった」「島の星空観光を盛り上げていきたい」などと意気込みを語った。