キングス(12連勝)1位堅持 TKbjリーグ第45戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=34勝10敗)は2日、香川県の善通寺市民体育館で高松ファイブアローズ(同11位=11勝33敗)と今季第45戦を行い、93―80で勝利して12連勝とした。第1クオーター(Q)は内外からバランスよく得点する高松に苦しめられ、キングスは追いかける展開となった。第2Qに守備を修正すると、アンソニー・マクヘンリーのインサイドやイバン・ラベネルの3点弾などで逆転して、47―44で前半を終えた。第3Qは堅守を維持して高松の攻撃を抑えることに成功。岸本隆一のアシストや喜多川修平の速攻が決まって一気にリードを広げた。第4Qは得点が伸び悩んだが、守備で踏ん張って高松の攻撃を抑え、白星を引き寄せた。高松との第2戦は3日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(35勝10敗)
93―80(23―28,24―16,31―19,15―17)
高松ファイブアローズ(11勝34敗)

◆開始から積極的に
 伊佐勉監督(キングス)の話 ケント選手、ウィリアムズ選手に好き放題プレーされ、60点近く取られたということはディフェンスの崩壊に近いので明日は彼らをストップしたい。オフェンスは高松のプレッシャーディフェンスにシュートミスが続いてしまったが、明日は開始から積極的に臨む。

◆第2Q、攻守に覚醒/PO見据え質を反省
 3月のホーム戦でキングスを苦しめた高松とのアウェー戦は、我慢の展開からスタートした。外国籍選手を中心に得点する高松の背中を追いかける時間が続き、なかなか主導権を握れなかった。岸本隆一が「出だしの部分で相手にハッスルされた」と言うように、第1Qだけで28失点。立ち上がりは高松が主導権を握った。
 それでも第2Qから攻守で持ち直した。タイトな守備で高松のシュートミスを誘い、マクヘンリーが積極的にリングに向かって仲間を鼓舞した。
 互いにリードを奪い合うクロスゲームとなった第2Q終了間際にはラベネルがブザービーターの3点弾を沈め、リードしたまま前半を終えた。
 第3Qは岸本が躍動した。ラベネルにパスをつないでインサイドを攻略すると、自らも得点を狙って高松の守備をかく乱した。第4Qは簡単なミスも目立ったが、金城茂之が速攻で点を重ねて白星を引き寄せた。
 13点差の快勝で高松との第1戦を制したが、選手たちが口にしたのは反省の言葉だった。金城は「もっと止める意思表示をディフェンスで示したい」。山内盛久は「勝敗はもちろん内容にもこだわる必要がある」とプレーオフに向けてゲームの質を上げることを誓った。