キングス全開 高松に82-68 TKbjリーグ第46戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=35勝10敗)は3日、香川県の善通寺市民体育館で高松ファイブアローズ(同11位=11勝34敗)と第2戦(今季第46戦)を行い、82―68で勝利、13連勝とした。キングスは第1クオーター(Q)から安定した守備で高松の攻撃を抑えたが、得点が伸び悩んでロースコアの展開になった。重苦しい攻撃が続いた第2Qは金城茂之が活躍して36―32で前半を終えた。第3Qは前半同様に守備で粘ると、喜多川修平が内外から得点してリードを広げた。第4Qも攻守で足を動かして逃げ切った。キングスは9、10の両日、沖縄市体育館に広島ライトニングを迎えてホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(36勝10敗)
82―68(14―14,22―18,25―15,21―21)
高松ファイブアローズ(11勝35敗)

◆ディフェンスの意識良くなった
 伊佐勉監督(キングス)の話 ディフェンスは全員の意識が昨日と異なって良くなっていた。しかしオフェンスに関しては簡単なシュートを落とす場面があったので、しっかり改善して残りの試合に臨みたい。

◆分厚い守りで13連勝
 苦しいゲームで白星を引き寄せたのは、キングス最大の武器と言える堅守だった。第1Qから攻撃のリズムに乗れなかったが、相手を徹底的に抑え込む激しい守備で前半をロースコアの展開に持ち込んだ。攻撃が機能し始めた後半にギアを上げ、2日連続の快勝につなげた。
 圧巻だったのは第4Qだった。高い位置から高松の選手にプレッシャーを与え、ボールを保持していない選手もぴったりとマークしてパスの送り先をつぶした。苦しむ相手にターンオーバーを連発させると、喜多川修平がスチールから速攻を決めてリードを大きく広げた。喜多川は「ディフェンスは試合前のミーティングで話したことを遂行できた」とプラン通りにいったことを喜ぶ。
 一方で課題もあることは明らかだった。第1Qは堅守で失点を抑えたものの、リング下の簡単なシュートを失敗する場面が多かった。序盤で優位に立つチャンスがあっただけに、喜多川は「オフェンス面でイージーなシュートがいくつかあり、自分たちでゲームを難しくした」と反省する。
 金城茂之も「もっといいプレーを心掛けたい」と誓う。上位陣が少ないゲーム差でひしめく混戦模様の西地区で首位を維持し、激戦のプレーオフを勝ち抜くためにも、チームを今以上に高めなければいけない。