ジャマイカの子に文具を ダンサーのI-VANさん、ネットで呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
ジャマイカの子どもたちが使うペンやノートを購入する資金をクラウドファンディングで募っているレゲエダンサーのI-VANさん(Public Realize提供)

 宜野湾市出身のレゲエダンサー・I-VAN(アイバン)さんはジャマイカの子どもたちが使うペンやノートを購入する資金をクラウドファンディングで募っている。6月8日午後11時まで。目標金額は100万円。I-VANさんは「将来の夢が『お腹(なか)いっぱいご飯を食べる』『20歳まで生き延びる』と言うのが、平和な日本で生活してる私には衝撃的だった。一度の飲み代や遊び代を我慢して、学校へ行けない人にペンとノートを届けたい」と呼び掛けた。

 2004年にジャマイカでレゲエダンスと出合い、12年にはジャマイカでレゲエダンス世界一の称号を手にしたほど、自身にとっては縁が深い。
 子どもたちの支援に取り組む契機となったのが2014年のフィリピン訪問だ。ダンスによる交流を通じて貧困にあえぐ子どもたちが多いことを知った。子どもの貧困問題はジャマイカも同様だった。仕事や食べ物がなく学校へも通えない。食事を得るために犯罪に手を染める子どもも少なくない。
 厳しい生活環境で生きる子どもたちを目の当たりにしたI-VANさんは、世界で広がる子どもの貧困を解消するには教育しかないと考えるようになり、「まずはジャマイカから」との思いでプロジェクトを始めた。「自分の力だけでは限界があるので、多くの協力が必要だ」と呼び掛ける。
 プロジェクト名は「One pen Project(ワンペンプロジェクト)」。支援の金額は3千円から30万円で、金額に応じた特典がある。約200人分のペンとノートを購入予定、現地で購入することでジャマイカの経済活性化にもつなげる考えだ。
 クラウドファンディングのアドレスはhttps://readyfor.jp/projects/I-VAN_ONEPENPROJECT
(大城徹郎)