豪雨、各地で土砂崩れ 那覇、沖縄市は4月最多雨量


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豪雨の影響で土砂崩れが起きた沖縄市高原の道路=10日午後1時ごろ、沖縄市高原

 【中南部】9日から断続的に続いた豪雨により、10日午後9時現在、那覇市で4月の72時間降水量としては過去最高となる、226・5ミリを記録した。沖縄市でも同過去最高の181ミリを記録した。豪雨の影響で10日、沖縄市高原、南風原町新川、西原町池田、うるま市屋慶名、南城市知念など少なくとも5地域で土砂崩れや落石が発生し、現場は通行止めとなっている。人的被害はない。

豪雨の影響で崩れた擁壁と倒れた電信柱=10日午後7時ごろ、南風原町新川の那覇・南風原クリーンセンター

 沖縄市高原では、高原十字路から中部徳洲会病院方面へ向かう県道20号から住宅街へ抜ける坂道で、長さ約10メートルにわたって斜面が崩れた。南風原町新川では10日午後、那覇・南風原クリーンセンターの入り口付近の擁壁が幅15メートル、高さ10メートルにわたって崩れた。
 西原町池田では県道155号沿いの事業所のヤードで道路建設のための盛り土が崩れ、その上にあった2トントラック1台とプレハブが流された。うるま市屋慶名の農道では長さ5~6メートルにわたって土砂が崩れ、道路をふさいでいる。南城市知念では住宅近くで4~5メートルの岩が崩れた。
 沖縄市内では、4カ所で冠水の情報が寄せられた。また八重瀬町後原では集落内の道路が幅6メートル、長さ30メートルにわたって冠水した。