【沖縄】写真歴50年のベテラン具志仙吉さん(85)=沖縄市東=の個展が沖縄市役所で開催されている。市文化協会の写真展の特別展として同時開催されており、日の出や日の入り、金星などの天体をはじめ、街の風景などを切り取り、鮮やかな32作品に仕上げている。
沖縄市で個展 元教員、学習支援も
具志さんは、1931年南大東村生まれ。名護高校の前身、田井等高校の1期生として入学し、校名変更後の名護高を卒業した。琉球大学で物理学を専攻し、卒業後は高校物理教諭として勤務。89年に具志川高校校長を最後に定年退職した。
写真を始めたのはコザ高校の教諭時代にさかのぼる。独自の物理教材を作成する過程で、物体の運動をビジュアルに見せるため写真を使ったのがきっかけ。以降、写真の世界に魅せられ、県内外で風景写真をはじめ、花や動物、祭りなど多彩な作品を残した。
これまで高校物理研究会会長や県高校物理研究協議会長、琉球大物理学科同窓会長などを歴任。詩吟も20年のキャリアがある。
日々、近隣の宮里小児童の交通安全を見守るスクールガイドや算数の学習支援にも取り組む。自らの写真作品も取り入れた学習支援の講義も好評で、子どもたちから「頭が良くなった」「勉強が助かる」との感謝状が届く。
腕に自信がある写真には「そんな気張らずに自由気ままにやっていきたい」と話す。写真展は沖縄市文化協会写真部の26作品の展示と合わせて15日まで。沖縄市役所1階ホールで開催中。