金秀シニアゴルフ開幕 川上3差、5位発進 仲村アマ首位


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9番ホールでバーディーパットを沈める川上典一=16日、名護市の喜瀬CC(屋嘉部長将撮影)

 PGAシニアツアー開幕戦となる金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント第1日が16日、名護市の喜瀬CC(6862ヤード、72ホール)で行われ、3アンダーで回った飯合肇(アルファクラブグループ)が単独首位に立った。2打差で中根初男(大利根CC)、倉本昌弘、東聡(いずれもフリー)が2位タイにつけた。イーブンパーで回った川上典一(フリー)が3打差の5位タイで県勢トップ、4打差の9位タイに比嘉勉(かずさCC)が入った。仲村達也(喜瀬CC)は4オーバーでアマチュアの首位に立った。

◆最後バーディー締め 川上、初日及第点
 初日最後の9番ホール、猛烈な風を受けながら3メートルのバーディーパットを沈めた川上典一(フリー)が、5位タイで折り返した。直前の8番はバンカーからピンそば1メートルに寄せた後、まさかのボギーをたたいたが「全部帳消しにしてくれた」。3バーディー、3ボギーと耐えた締めくくりのバーディーでギャラリーを沸かせ、イーブンパーで終えた初日に及第点を付けた。
 1アンダーで折り返した後半、朝から吹いていた風がさらに強くなった。「方向は分かるのだが、感覚が分からない」。クラブ選択に戸惑いながらも「何とかセーブできた。この状況をイーブンパーで収められたのはすごい」と満足する。
 強風に加え、難しいグリーンでパッティングに悩まされた選手も多かった。「雨が多かったからしっかり見える芝目に(多くが)戸惑ったのか。自分はこの手のグリーンのスピードは好きな方」。微妙な芝目のラインを信じて「考えすぎず、かりかりしすぎず」打った結果がついてきた。
 最終日は出だしを大事に「二つくらい伸ばしてアンダーパーで後半に折り返せれば、上位に行く楽しみがある」と期待する。持ち味の耐えるゴルフに「後は爆発力も出せればいい」と勝機をうかがう。
(石井恭子)

ティーショットの先を見詰める仲村達也

◆ドライバーに安定感 仲村「ベストアマ目指す」
 「いいところも悪いところも出た。一つぐらいバーディーが取れれば調子も出るのだが」と苦笑する仲村達也(喜瀬CC)が、アマ首位で折り返した。2ボギー、1ダブルボギーでパット数は35。「風の計算や速かったり遅かったりするグリーンが難しかった」。パッティングに苦しみながらも、全体では33位タイとなる4オーバーで粘り強くアマのトップを守った。
 好調だったドライバーはほとんどフェアウエーに乗せ、「スコアほど内容は悪くない」と自信も見せる。最終日に向け、「できることを無理せずやりたい。いい位置にいるのでベストアマを目指して頑張る」と話し、飛躍へ意気込んでいる。