九州なでしこサッカー県予選 デイゴスV2


社会
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 女子サッカーの第28回九州なでしこ大会県予選最終日は16日、県総合運動公園サッカー場で決勝を行い、琉球デイゴスがヴィクサーレ沖縄FCナビィータを2-0で破って2連覇した。
 琉球デイゴスは5月7、8の両日に鹿児島県で行われる九州大会の出場権を得た。

◆熱い守備に攻撃陣奮起 次の目標は九州制覇
 琉球デイゴスが2点を挙げ頂点に立った。キャプテンの伊井清乃にとって前半11分にキーパーがはじいて宙に上げた、滞空時間の長いボールは得意分野だった。そこをヘディングでねじ込み先制点を決めた。「いい時間帯で決められて良かった。気持ちに余裕が出て自分たちのプレーがしやすくなった」と勢いに乗った。
 前半はデイゴスの持ち味であるパスをつなぐサッカーを展開。後半はスピードを生かそうとしたが、相手の勢いに押し込まれることが多かった。互いに攻撃的になり、上げ下げが激しくなった。
 その中でデイゴスはピンチが続いていたが、守備の踏んばりが攻撃の力に変わった。後半15分、スペースづくりやタイミングなどから中塚理加は「コースはそこしかない」と右サイドから斜めにパスを出し、青島雅が右膝で合わせるシュートで追加点を挙げた。青島は「守ってくれたのを見て絶対に決めようと思った。ボールが良く、触るだけだった」と笑顔を見せた。
 九州大会の出場切符を手にした伊井は「九州で優勝し、なでしこチャレンジリーグに参入できるようにしたい」とさらなる高みを目指す。(崎原有希)

九州なでしこ県予選で優勝した琉球デイゴスの選手ら=16日、県立総合運動公園サッカー場