キングス2位転落 TKbjリーグ第50戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=39勝10敗)は17日、静岡県の浜松アリーナで浜松・東三河フェニックス(同5位=33勝16敗)と今季第50戦を行い、77―84で敗れ、連勝は16でストップした。京都が同日勝ち、共に39勝11敗となったが、得失点差でキングスは2位になった。

第1クオーター(Q)はイバン・ラバネルのシュートと速攻で23―13と大きくリードした。ところが第2Qの序盤はなかなか得点ができず、ここから悪い流れになり、前半終了時点で36―35。第3Qに逆転を許すと、ここから浜松ペースに。キングスディフェンスの隙をついたパス回しにキングスは翻弄(ほんろう)された。キングスは23、24日にレギュラーシーズン最終戦があり、23日は午後7時から沖縄市体育館で大阪と戦う。

浜松・東三河フェニックス(34勝16敗)
84―77(13―23,22―13,25―16,24―25)
琉球ゴールデンキングス(39勝11敗)

◆逆転のチャンスいくつかあった
 伊佐勉監督(キングス)の話 立ち上がりは良かったものの、試合を通して浜松ペースで展開されたことが最大の敗因。逆転できるチャンスはいくつかあったものの、浜松チームにしっかりコントロールされてしまった。

◆攻守の立て直し課題に
 前日球団新記録の16連勝としたキングスだったが、この日は攻守で本来の姿はなかった。ディフェンスでは浜松の3ポイントシュートへの強い警戒感から、何度もフェイントをかけられ、中へ入られた。攻撃では、第2Q序盤のように得点の機会が極端に抑えられ、苦しい展開を余儀なくされた。
 第1Qは順調にいった。イバン・ラバネルが得点を次々決めると、岸本隆一、喜多川修平も続き、1Qは23―13で終了した。
 ところが第2Qに入ると、なかなか得点が挙げられず、相手のファールでもらったフリースローでなんとか加点する展開が続いた。「スコアが入らない時間帯が長引いた時にビッグシュートを決められたのが大きかった」(アンソニー・マクヘンリー)というように、このあたりからキングスのペースが乱れ始めた。
 第3Q開始時、得点は36―35と僅差。ここからキングスの流れをつかみたいところだったが、浜松は、逆に速いパス回しでキングスを翻弄。何度も空いたスペースをつかれ、ゴールを決められた。キングスのお株を奪うような浜松の逆転への攻撃だった。
 それでもキングスは第4Qの残り3分で72―76と4点差にまで詰め寄った。
 金城茂之をけがで欠く影響はあるが、攻守の立て直しが最終戦への課題だ。