【熊本地震】県人2学生所在不明 東海大に在籍


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 過去最多のペースで続く地震に、住民はおびえた。雨も降り、二次災害の不安が募る中、熊本、大分両県では17日、一時19万人を超える人が避難。「まったく足りない」。水や食料などの物資が不足し、避難所では果物一つを求め行列ができた。不便な生活に住民らは疲れ果てた表情を見せた。懸命な捜索活動も続いたが、土砂崩れに見舞われた家から1人が見つかり、死亡が確認された。熊本地震を受け、熊本、大分の両県にある大学では学生の安否確認に追われている。県出身学生は東海大学で2人の安否が確認できていない。熊本学園大学と平成音楽大学は県出身学生全員の無事を確認した。

 東海大学は17日までに、熊本県の阿蘇キャンパスと熊本キャンパスに所属する県出身学生22人のうち、20人の無事を確認した。阿蘇キャンパスの女子学生1人、熊本キャンパスの男子学生1人の所在が確認できておらず、引き続きメールや電話で連絡を試みている。
 同大によると、女子学生と似た名前が避難所の名簿にあり、確認を急いでいる。男子学生は連絡が取れていない。倒壊した南阿蘇村の学生アパートには県出身学生が1人住んでいたが、無事だった。
 県出身学生21人が在籍している熊本学園大学は、電話で全員の無事を確認した。4~5人の県出身学生が在籍しているという平成音楽大学(熊本)も、学生全員の無事を確認している。
 日本文理大学(大分)には106人、大分県立芸術文化短期大学には4人の県出身学生が在籍している。両大とも、学生がけがをしたという情報はないという。