「古清明節」と称される旧暦の3月3日に当たる9日、台中市の高庄で生後3カ月の乳児から95歳の最長老まで、江氏宗親会総勢500人が参加した盛大な墓参りが行われた。
江さん一族のルーツは中国だが、台湾に移住してすでに31代目。土を大きく盛り上げた古い墓は、建造して181年になる。
古式にのっとった墓参りは草取りなどの清掃の後、持ち寄った花やお供え物を供えて焼香し、最後に「墓紙」と呼ばれる「冥銭」を墓の上に何枚も載せて終了した。
葬祭関係者によると、清明節の墓参は、一族の結束と先祖への感謝を再確認する伝統行事。
しかし江氏宗親会のように毎年欠かさず一家総出で墓参を行う人は少なくなっており、現代化の中で清明節の伝統も次第に失われつつある。