【熊本地震】できることで支えに 県内歌手ら慈善公演


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
慈善公演で盛り上がる観客と出演者ら=17日、北谷町ミハマのカーニバルパーク・ミハマ

 熊本地震の被災者を支援しようと、県内の人気歌手らは17日、北谷町美浜のカーニバルパーク・ミハマ(観覧車前広場)で慈善公演を開催した。男性4人組のスカイズ・ザ・リミットが呼び掛け、義援金49万42円が集まった。古謝美佐子さんやモンゴル800の上江洌清作さんら12組が出演した。また、県内の大道芸人らも慈善公演を実施し、合計8万6415円集めた。

 広場には約350人の人だかりができた。集まった寄付には米貨もあった。寄付は日本赤十字社熊本県支部に送られる。公演前には出演者と観客全員で地震の犠牲者に黙とうした。
 名護市から駆け付けた広瀬雅子さん(38)=医療事務=は「東日本大震災で千葉県の実家が被災した。何かしたいと思っても個人ですぐにできない。寄付金を届けてほしいと思って来場した」と述べた。
 長堂力也さん(17)=那覇高校3年=は寄付し、「熊本県は同じ九州だし、少しでも力になりたい」と話した。
 大道芸を専門とするパフォーマンス集団・チョンダラーズも慈善公演を企画し、ほかの大道芸人らに呼び掛けていた。曲芸などを披露して人を集め、寄付を募った。チョンダラーズの翁長大輔さん(29)は「すぐ現地に行くのは難しくても、できることがあればしたい」と語った。