【熊本地震】多くの義援金「支援の輪 広げよう」 宮古島帰省学生呼び掛け


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 【宮古島】熊本地震で被災し、一時宮古島市に帰省中の女子大学生6人が市内のスーパーで募金活動を実施した。女子大生らは厳しい状況が続く被災地に友人らを残して帰ってきたことへの後ろめたさを感じながらも「支援の輪を広げたい」と話す。被災地の写真を載せたプラカードを掲げながら「私たちは宮古出身の学生です」と募金を呼び掛けた。

 学生らは熊本県で被災した一時帰省中の県出身学生らでつくる「熊本沖縄県人学生有志~ゆいまーる~」の宮古支部として活動する。18日に市役所を訪ね、被災地支援を行いたいと申し出た。市福祉部福祉調整課が市内のスーパーや銀行に連絡し、店舗前での募金活動の許可を得た。
 熊本保健科学大(熊本市)4年の仲宗根有沙さん(21)=市平良出身=は16日の本震を受け帰省した。「熊本の人は余震が続き体が休められない。宮古に帰ってきて自分だけ助かり、何もできない無力さを感じた」と漏らす。
 熊本県御船町にある平成音楽大4年の近藤優美さん(21)=市平良出身=は帰省後、「少しでもみんなの助けになりたい」と熊本で知り合った宮古島市出身者に呼び掛けた。近藤さんは「熊本に取り残された友人が助けを求めている。皆さんの協力をお願いしたい」と強調した。

募金活動をする熊本県の大学に通う宮古島市出身の女子学生ら(右)=20日、マックスバリュ宮古南店