石川県を最大震度7の地震が襲った1日の能登半島地震をめぐり、沖縄ツーリスト(OTS、那覇市)によると、沖縄県内から年末年始の北陸地方へのツアーに参加した4団体121人全員の無事が確認された。
OTSによると、山形経由で沖縄に戻るツアーは1日の山形発の便が欠航したため、陸路で東京に移動し、1日遅れで沖縄に戻った。そのほかのツアーは予定通り、沖縄に到着する見通しだ。
1月18、25日の沖縄出発で能登半島の和倉温泉(七尾市)に宿泊するツアーの募集も済んでいるが、担当者は「被害状況を見ると、おそらく厳しいと考えている。4日に正式に協議して発表する」と話した。
また、ジャンボツアーズ(那覇市)は、年末年始の北陸地方への沖縄発着ツアーはなかった。2~3月にかけて、能登・輪島観光のツアーを15~20本計画しているが、被害状況などをみて実施の可否を判断する予定だ。
担当者は「取引先の石川県のバス会社と話したが、特に輪島朝市の火災や住宅の崩壊がひどく、復旧に3年はかかるだろうと伝えられた。ツアーを決行するとしても、観光という名目では厳しいだろう」と話した。
(與那覇智早)