【動画】“防犯カメラに不審者”　能登半島地震の義援金を盗む　窃盗などの容疑で男逮捕へ　沖縄県警

　今年2月、本島中部のヘアサロン店で能登半島地震被災者支援の義援金など計約6万円を盗んだとして、県警は23日にも、窃盗と建造物侵入の容疑で住所不定無職の男（37）を逮捕する方針を固めた。琉球新報が入手した防犯カメラ映像には、店に侵入し、募金箱を持ち去る不審な人物が確認できた。

　男は那覇市内の飲食店に侵入し現金約4万円を窃取したとして今月、窃盗容疑などで逮捕されている。

　関係者によると、ヘアサロン店が閉まり無人となった未明の時間帯に事件が発生。レジが荒らされたほか、付近にあった現金入りの募金箱などが盗まれた。侵入時に破損したガラス戸など被害総額は十数万円に上るという。ヘアサロン店の男性店主は「来店者の善意や被災者の気持ちを踏みにじる行為で許せない。犯人には猛省してほしい」と憤りをあらわにした。

　1月下旬には同店から約1キロ離れた那覇市内の飲食店でも、出店荒らし被害が相次いで確認された。今年に入り那覇市を中心に夜間に閉店した店舗を狙った窃盗（出店荒らし）事件が相次いでいて、那覇市内だけで少なくとも20軒以上の店舗で窃盗被害が確認されている。県警は関連がないか、詳しく調べている。