沖縄署は9日、沖縄市の80代男性のパソコン画面にコンピューターウイルスに感染しているとの警告を表示させ、セキュリティーシステム導入の名目で、電子ギフトカード計約600万円相当の利用権コードをだまし取る特殊詐欺(架空料金請求)事件が発生したと発表した。
署によると、男性のパソコンに6日、セキュリティー関連の警告と問い合わせ先の国際電話番号が表示された。男性が電話をかけると、片言の日本語を話す男に通信アプリのビデオ通話へ誘導され、「セキュリティーシステムを入れないといけない。アップルギフトカードで支払えば直すことができる」などと伝えられた。男性はコンビニエンスストアでギフトカードを購入し、男に利用権コードを伝えたが、男は「入力に不備があった」などと、再度カードの購入を要求。男性は指示に従い、3日間にわたって複数のコンビニで7万~10万円分のカード計62枚を購入し、男にコードを伝えたという。