亡き子の友に感謝 金城さん、筋ジス協に10万円


社会
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寄付金を贈呈する金城春代さん(左)と日本筋ジストロフィー協会の喜納正博さん(右手前)=宜野湾市の相談支援事業所みかん

 昨年11月に23歳で亡くなった金城圭志さんの母春代さん(60)がこのほど、日本筋ジストロフィー協会(喜納正博会長)に寄付金10万円を贈呈した。圭志さんは、次第に筋萎縮や筋力が低下する筋ジストロフィー症だった。春代さんは「圭志は多くの人に助けられながら、一生懸命生き抜いた。感謝の意味も込めて、筋ジストロフィーの研究をしている機関に役立ててほしい」と語った。

 2014年に沖縄国際大学を卒業した圭志さんは、在学中に社会福祉士の資格を取得。卒業後は相談支援事業所みかんで相談員補佐として働いていた。日本筋ジストロフィー協会の会長で事業所の喜納さんは「仕事に真面目に取り組み、職員からの信頼も厚かった。将来、協会を引っ張ってくれる存在になると思っていた」と話す。
 春代さんは「多くの友人に囲まれながら、圭志は自分の望んだ生き方ができたと思う。圭志に関わってくれた人に感謝を伝えたい」と語った。