ブルーシーサー、九州V4 10月全国大会へ


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九州4連覇を果たしたブルーシーサーの選手たち=17日、鹿児島県立サッカー・ラグビー場

 10月に岩手県で開催される第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」の予選となる知的障がい者サッカー競技の九州ブロック地区予選会で、県代表ブルーシーサーが4連覇し、全国への切符を手に入れた。17日、鹿児島県立サッカー・ラグビー場で九州ブロック地区予選会が行われた。

 熊本地震の影響で熊本と長崎代表は出場できず、鹿児島との一騎打ちとなった。前半は風下で苦しい戦いを強いられたが、長堂嘉元(よしゆき)ヘッドコーチ(29)は「後半は絶対にチャンスが来る」と選手を奮い立たせた。
 相手の足が止まった後半、山内康勝(やすかつ)さん(22)が左サイドの角度のない所からフリーキックを直接決めて先制した。続いて中部農林高校2年の上地正也(しょうや)さん(16)が鋭いコーナーキックからのボールに頭で合わせ追加点を上げ2-0で勝利した。
 ピンチの場面も山内健勝(ともかつ)さん(20)ら守備陣が体を張ってゴールを守った。
 キャプテンの東恩納大地さん(24)は「前半の動きやコミュニケーションを改善して、全国大会での勝利をつかみたい」と10月の全国大会に向け意気込んだ。
 結成から7年目のブルーシーサーは、九州では強いものの、全国大会での優勝はまだない。田盛寛人監督(36)は「個人の技術と組織プレーの精度をもっと上げて全国制覇を目指す」と力強く話した。