【伊江】伊江村の観光キャラクター「タッちゅん」を心から愛してやまない女性がいる。村川平在住の名嘉真美和子さん(60)。9日に行われた「第24回伊江島一周マラソン大会」ではタッちゅんを模した自作の帽子をかぶって3キロの部を走破、多くの人に大好きなタッちゅんをアピールした。手づくりのタッちゅんワッペンは昨年12月から伊江港そばの伊江島物産センターで販売され、島のPRに一役買っている。
タッちゅんは伊江島の魅力を「いいとこ“どり”」した鳥のキャラクター。島のシンボルの城山(タッチュー)の形をした帽子にはユリやフェリーがあしらわれ、名産の落花生をズボンのように身に着けている。
名嘉真さんはとにかくタッちゅんが大好きだ。「愛くるしくてとてもかわいい。他のどのキャラクターよりも断トツでかわいい」と気持ちがこもって声も少し大きくなる。
約半年前から個人的にタッちゅんのワッペンをフェルトで作って、民泊で来る修学旅行生や地域の人々にプレゼントしていた。趣味が高じて評判を呼び、商品化につながった。
マラソン大会でかぶったタッちゅん帽子は、娘がホラー映画のキャラクターのかぶり物で出場しようとしているのを「島で走るならタッちゅんしかない」と提案したのが、誕生のきっかけだった。親子や友人同士が代わりばんこにかぶった。
村商工観光課の担当者は「伊江島のPRをしてもらいながらグッズを作ってくれていることをうれしく思う」と歓迎している。(長浜良起)