初夏の花 島彩る 渡嘉敷


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断崖の岩に自生したハママンネングサ=21日、久比里原林道
林道沿いを彩るノボタンの花=22日、大谷辻林道

 【渡嘉敷】渡嘉敷島に自生し初夏の訪れを告げるノボタン(野牡丹(ぼたん))、ハママンネングサ(浜万年草、ベンケイソウ科)の花が4月中旬ごろから開花し見頃を迎え、村道、林道沿いなどを彩り、道行く人々の目を楽しませている。

 ノボタンは日当たりの良い野山でよく見られ、花は5枚のピンク色の花弁(直径約7~10センチ)、葉は卵型で先細り、はっきりとした縦の筋が数本入っているのが特徴。12月~1月ごろには実が熟する。
 ハママンネングサ(絶滅危惧種2類)は海岸付近の岩、崖地、サンゴ礁石灰岩などに生える多年草で、約5ミリの黄色いかれんな星型の5弁花をいっぱい付け、林道の断崖でもまれに見ることができる。両方とも開花時期は4~7月ごろ。(米田英明通信員)