久米島空港にカフェ&ワークスペース


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久米島空港にカフェを開店する久米クリエーションの(左から)田場勝治社長、渡辺信介副社長、焙煎士の牧野秀樹さん=4日、久米島空港

 【久米島】久米島町の久米島空港2階の空きスペースを活用したコワーキングカフェ「風人(かぜびと)」が28日、プレオープンした。30日に本格オープンする。公衆無線LANサービスWi―Fi(ワイファイ)やコピー機などを備え、町民や観光客、ビジネスマン、移住希望者らの利用を想定している。カフェ開店に合わせ、子連れの町民や観光客が活用できるキッズルーム「風童(かぜわらべ)」も同2階に整備中で、6月に開室予定だ。

 町の「コワーキングスペース整備によるICTを活用した移住・定住促進事業」の一環。デザインや設計を手掛ける久米クリエーション(久米島町、田場勝治社長)が町の委託を受け、長年空きスペースとなっていた同空港の2室と町内の古民家・仲原家を整備した。予算は内閣府の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金」を活用し、総事業費は約3180万円。
 「風人」では飲み物やケーキなどを提供。コーヒーは焙煎(ばいせん)士の牧野秀樹さんが島で焙煎したマキノコーヒーを使用する。会議などに活用できるワーキングスペースの貸し出しも行う。カフェのポータルサイト(http://kazebito.com/)では、島内の求人や物件情報を掲載している。
 「風童」は久米島空港ターミナルビル株式会社が管理する。授乳スペースを設け、無料で利用可能。
 久米クリエーションの渡辺信介副社長は「久米島は食品や木工品など、ものづくりが盛ん。カフェを活用し、久米島産の製品をPRしていきたい」と展望を語った。問い合わせは「風人」(電話)098(996)1139。(内間安希)