衣料品製造のパイプニット(うるま市)はこのほど、県庁内で会見し、沖縄の工芸品に用いられるデザインを取り入れたかりゆしウエア「伝統紋様シリーズ」を発表した。県工芸振興センターが収集した伝統文様のデータベースを基にした新商品で、デイゴやブーゲンビレア、トゥイグヮー(鳥)、カジマヤー(風車)など10の柄をジャカード織の生地を中心に表現した。
3月から5月にかけて順次発売し、県内販売用で約4千枚を製造する。県外向けには4万枚を製造し、大型連休明けから全国のイトーヨーカ堂で販売される。価格は5500~9900円(税別)。
県は「工芸コンテンツ産業活用促進事業」として沖縄の漆器や紅型、織物などに使われてきた文様約千種類を整理し、さまざまな業種や製品へのデザイン応用を呼び掛けている。
県のデータベースを基に、民間企業が独自に商品化したのは今回が初めて。