大韓航空が初の沖縄定期便 利用客増目指す


この記事を書いた人 志良堂 仁
歓迎式典でテープカットをする(左から)OCVBの平良朝敬会長、翁長雄志知事、大韓航空の金正洙日本地域本部長、大韓航空の山口泰弘沖縄支店長、兼島規那覇空港ビルディング社長=5日、那覇空港国際線ターミナル

 韓国の航空会社最大手の大韓航空が5日、那覇-ソウル(仁川)間の定期便を初就航させた。初日の仁川発の搭乗者数は、236人で搭乗率は95%だった。同日、県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が那覇空港国際線ターミナルで式典を開き、就航を歓迎した。10月29日までは毎日1往復のスケジュールで運航する予定で、急増する韓国からの観光客への対応と、比較的少ない沖縄からの利用客増を目指す。

 同路線を定期就航する航空会社は7社目で、大韓航空の国際線では118番目の就航となる。今後は、機内サービスの充実や定時運航でフルサービスキャリアとして、格安航空会社(LCC)との差別化を図るなどし、平均90%以上の搭乗率を目指す。
 OCVBによると、韓国からの観光客は2015年度が33万2千人で過去最高を記録し、沖縄を訪れる外国人観光客の20%を占める。大韓航空の金正洙日本地域本部長は「沖縄は憧れの地」と就航を喜び「仁川空港でのトランジットも含めて沖縄からの利用客も増やしたい」と利用層の広がりに期待した。