激戦必至の大一番 キングス、大阪迎えPO準決勝


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 昨季の雪辱を果たすため、琉球ゴールデンキングスの新たな戦いが幕を開ける。プロバスケットボールTKbjリーグは7、8の両日、各地でプレーオフ(PO)の地区準決勝が開催され、西地区2位のキングスは沖縄市体育館に同6位の大阪エヴェッサを迎えて2連戦を行う。昨季は準決勝で浜松に2連敗を喫してシーズンを終えた。1年前の悔しさを胸に刻みながら今季を戦い抜いたキングスが、再び準決勝の舞台に立つ。

 岸本隆一は「昨季は後悔ばかりが残るシーズンだった」と振り返る。POファーストラウンドで初日に黒星を喫し、どうにか勝ち上がって挑んだ準決勝では接戦の末に涙をのんだ。岸本は「(昨季は)試合に行くまでの積み重ねがおかしかった」と深く反省し、「今年は正しい過程を踏んできた」と確かな手応えをつかんでいる。
 POファーストラウンドの金沢戦では、今季のキングスが築き上げてきた「人とボールが動き続けるバスケ」を貫き通した。初日はリードを許す苦しい展開をはねのけ、2日目は最後まで足を動かして粘る金沢を振り切った。
 いい形で準決勝進出を決めたが、相手はリーグ3度の優勝を誇る強敵の大阪に決まった。大阪はキングスでリーグ優勝を経験した桶谷大HCが指揮を執り、元キングスの並里成がチームを引っ張る。ファーストラウンド以上の激戦になることは必至で、頂点を目指すキングスにとって大一番となることは間違いない。
 試合は7日が午後3時、8日が午後1時の開始予定。チケットは当日券も販売されている。

◆勝負強さ持ち味 強敵の大阪 守備力はリーグ屈指
 レギュラーシーズンの平均失点67・6はリーグ最少と抜群の守備力を誇る。POファーストラウンドでは平均得点が81・1の島根を2試合とも50点台に抑え、ロースコアの展開で競り勝った。
 昨季は浜松の優勝に貢献したアシャオル、有明の舞台に立ったブラックレッジなど、外国籍選手は豊富な経験と実績を誇る。シューターの相馬やスピードのある並里など、日本人選手の能力も高い。
 これまで何度もPOを戦い抜いてきた桶谷HCの手腕はリーグ屈指で、厳しい試合でも勝負強さを発揮する。