社会

シュワブ騒音が基準超 沖高専屋上で測定 県外では防音対象

 【名護】米軍キャンプ・シュワブの爆破訓練に伴って沖縄工業高等専門学校屋上で測定された騒音度「LCden値」が、県外の自衛隊演習地周辺での住宅防音工事対象に相当する基準値を上回ったことが渡嘉敷健琉球大准教授(環境・音響工学)の調査で確認された。沖縄防衛局はこれまでシュワブ周辺地域では防音工事が必要な騒音が発生しているとは「認められない」と回答していた。

 爆破訓練を実施する県外の演習地周辺では実施される防音工事が県内では実施されていない上に、工事の前提となる騒音調査すら行われておらず、恒常的にシュワブで行われている爆破訓練の周辺地域への影響の大きさが示された。
 今回の調査では、砲撃や爆発音の影響を把握するための補正を加えるなどし、防衛局が県外の演習場周辺で防音工事を適用する判断基準としている「LCden値」を初めてキャンプ・シュワブ周辺で測定した。4月14日午後1時42分に84・5デシベルを記録し、防音工事が適用される基準値81デシベルを3・5デシベル上回った。
 演習地周辺の防音工事が県外では実施されている一方、県内では前提となる騒音調査も行われていないことは2月に本紙取材で明らかになった。この違いに関し、根拠などを照会した名護市に対し、沖縄防衛局は3月、シュワブ周辺では防音工事が必要な騒音が発生しているとは「認められない」と回答。シュワブ周辺では、県外の訓練移転先の住宅防音工事対象区域外に比べても発生日数や件数も少ない、としていた。