梅雨告げる“白いハンカチ” 山々にコンロンカ 名護


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 【名護】イジュと並んで沖縄の梅雨入りを知らせるコンロンカが姿を見せた。白い葉のように見えるのはがく片が大きくなったもの。

 花は黄色で花茎1センチほどの星形で五つに裂ける。白い葉が美しく、別名白いハンカチの花という。
 和名は中国の崑崙(こんろん)山の雪に見立てた。同山は黄河の源で天界の入り口とされた。神々の住む山と言われる伝説の山だ。
 高さ1~2メートルの常緑低木。庭木としても利用されている。花期は4月から6月。山々からコンロンカが消えたら、梅雨明けの知らせ。季節感あふれる花だ。
 分布は九州南部から台湾、中国。アカネ科。(幸地光男通信員)