後援会の役割は?<県議のお仕事>4


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「会派」って何?
 議会では、同じ考えや政策を掲げる議員同士で「会派」を結成することができる。会派の人数で各委員会の委員数や代表質問の時間も左右されるため、会派の人数が多いほど議会内での影響力は大きくなると言える。一方で、会派に所属していると、採決などの場で時には会派の意志決定に縛られ、自分の意見を訴える機会が制限される場合もある。
 県議会では2人以上から会派として認められる。所属する政党の枠組みで会派を組むことが多いが、無所属の議員や、異なる政党の議員同士で会派を結成することもある。
 現在、県議会には議員数の多い順に自民(13人)、社民・護憲(8人)、県民ネット(7人)、共産(5人)、公明(5人)、維新(2人)、社大(2人)の7つの会派がある。会派に所属していない無所属議員は5人となっている。欠員は1人。

後援会の役割は?
 県議と地域の接点となり、議員活動を支える組織が後援会だ。議員には後援会を通して地域の要望や課題などが集まる。選挙時には選挙対策本部の中核を担う。
 後援会の構成メンバーや規模から、議員がどんな人脈に支えられているかが見え、実力を測る目安にもなる。
 組織の内容は議員の活動姿勢を反映する。県政と地元市町村行政とのつなぎ役を担いたい議員は、現役首長や首長経験者らが後援会幹部に名を連ねる。
 一方、議員の出身団体や郷友会、親しい友人、地元企業、市民団体の代表などを幹部にし、地域横断的な組織をつくる場合もある。
 過去の県議選を見ると、市町村議員を経験して立候補することが大半だが、新人は出馬表明までに後援会の結成、または拡大・再結成することに苦労することが多い。どういう人が後援会の役員になるかで「基礎票」が左右される。