あっぱれ!半数が4強 伊江スポーツ少年団、稽古の成果発揮


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OTV杯で好成績を収め、弾みをつける伊江村スポーツ少年団相撲団団員とコーチ=6日、伊江中学校相撲場

 【伊江】第38回OTV杯沖縄県相撲選手権大会で伊江村スポーツ少年団相撲団が大健闘の成績を収めた。小学1年生から6年生までが所属する同団員18人のうち、半数の9人が個人の部でベスト4入り。5年生の上田隼大君は、7月に東京の国技館で行われるわんぱく相撲全国大会へ派遣される。

 3年生の部個人戦では、伊江島勢が優勝・準優勝・4位と上位を独占した。優勝した八巻勇杜君は同大会2連覇を達成。八巻君は県内の大会で負けなしの自己記録を更新している。
 また、準優勝の山城真捺(まなつ)君と4位の島袋心海(しんか)さんは同大会に初出場だったが、好成績の結果を残した。
 八巻君と島袋さんはいとこ同士。同じブロックの準決勝で対戦し、八巻君に軍配が上がった。島袋さんは6年生の部個人戦で準優勝した島袋偉海君ときょうだい。幼少期から兄が稽古する姿を見てきた。昨年の大相撲冬巡業で本物の力士を目の当たりにしたことがきっかけとなり、稽古を始めたという。
 稽古では八巻君を負かすこともあり、今後に期待がかかる。同団には、今年4月から1年生4人が加わり、今大会1年生の部個人戦で準優勝、3位を獲得し、勢いが増している。
 土俵を囲むコーチ陣や相撲経験者の保護者が、「まだまだ」「ここから」「よしよし」と熱い声援を送るなど、稽古を見守る熱心さも結果につながっていると評価する同団の玉城慎悟監督。「地道に稽古を積んだ子が結果を出す」と話し、次の大会に向けて稽古に励んでいる。
(中川廣江通信員)