教育

「18歳選挙権」で公開授業 政治の役割を身近に 豊見城南高校

ワークショップで原田氏(左奥)と意見を交わす生徒ら =11日、豊見城南高校

 選挙権年齢が今年から18歳に引き下げられることに伴い、政治的教養を育む教育を推進しようと県教育委員会は11日、豊見城市の豊見城南高校で主権者教育の公開授業を開いた。主権者教育のための副教材「私たちが拓く日本の未来」の執筆者で、NPO法人YouthCreate代表の原田謙介氏が講師を務めた。授業は同校3年4組の36人を対象に行われ、生徒たちは、公園建設をテーマにしたワークショップを通して合意形成の在り方や政治の役割などを学んだ。

 公開授業で原田氏は「政治は、街や国、皆さんの生活を良くするためにあると考えてほしい」と指摘。その上で「社会を良くしていくために何かを決めなければいけない。いろんな考えを聞き全体を見て決めていくのが民主主義だ」と説明した。
 その後、生徒たちは5、6人のグループに分かれて、街に新しい公園を造ることをテーマに、それぞれ近隣の住民、中学生、幼児を連れた親、お年寄り、商店主の立場からどんな公園が欲しいか考えた。「子どもに安全で親の目が届く遊具が必要」「住民が使えるランニングコースを造ろう」「熱中症にならないようなあずまやをつくる」「ボールが飛ばないようフェンスを立てよう」など、さまざまな意見を出し合い、理想の公園について議論した。
 原田氏は「自分の興味、関心があるところと政治のつながりを意識すると身近になる。若い人の声が必要とされている。いろんな意見があることも意識しながら社会に関わってほしい」と述べた。
 授業を受けた伊敷大空さん(17)は「身近なことも政治に関わっていると分かった。18歳選挙権で若い人たちも自分の意見を政治に言えるようになるので、これから政治のことを考えていきたい」と話した。
 公開授業後は、参加した各校の教員ら約45人を対象とした講演会があった。原田氏は学校現場での主権者教育の実践例も紹介しながら「若者と政治の変化のスタートだということをどう伝えるかだ。今年の変化のエネルギーを感じてもらえるかだと思う」と述べた。
 同日は西原高校でも公開授業が行われた。



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