32ヵ月連続「拡大」 日銀那覇3月景況


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 日本銀行那覇支店(蒲原為善支店長)は12日、3月の県内金融経済概況を発表した。県内人口の増加や好調な観光需要を背景に個人消費が堅調で、建設関連では公共投資が底堅く、住宅投資も高水準で推移していると分析。県内景気については引き続き「全体として拡大している」と判断した。「拡大」の景気判断は32カ月連続となった。蒲原支店長は「公共投資も高水準でインバウンド(訪日外国人客)の需要効果が観光業周辺にも波及している。長期間、沖縄の好景気が続くとみている」と述べた。

 【個人消費】百貨店・スーパーやコンビニエンスストアは新規出店などの効果で販売が伸長し、3業態の売上高合計は前年同月比3・3%増で12カ月連続で前年実績を上回った。軽自動車の新車販売は前年を下回ったが、中古車は上回り、新車・中古車の販売台数は前年を上回った。
 【観光】入域観光客数は国内客は1・5%減だったが、外国客は航空便の拡充やクルーズ船寄港の増加などで同74・6%の大幅増となった。主要ホテルの客室稼働率は前年を下回った。
 【建設】主要建設会社受注額は公共工事が前年を下回ったが、民間工事が上回り同3・7%増。新設住宅着工戸数は同8・4%増となった。